素戔嗚尊は八岐大蛇を退治したのち、稲田姫とともにこの地に立ち「吾が御心清々し」とおっしゃい、この地は「須賀」と呼ばれるようになりました。
そしてこの須賀の地に宮造りをなされました。
日本で初めての宮殿を作り、これが「須賀宮」であり、日本初之宮です。

和歌発祥の社
また、宮造りをなさる際、雲の立ち昇る様子を見て歌を歌われます。
「八雲立つ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」
日本で一番古い和歌であり、この地は「和歌発祥の社」と呼ばれます。
この和歌の意味は、「雲が幾重にも湧く出雲の地で、妻との新居のために良い場所を見つけた。かわいい妻のために垣根を幾重にも幾重にも作ろう」とのことです。

御祭神、御神徳
御祭神は素戔嗚尊、稲田姫、その御子神の清之湯山主三名狭漏彦八島野命(すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと)です。
御神徳は良縁成就、夫婦円満、子授・安産、除災招福、諸願成就です。

本殿
手水舎で清め、鳥居を潜ると正面に拝殿、その奥に本殿があります。
拝殿の両側には、高さ10mの日本の杉の御神木があり圧巻です。



奥宮・夫婦岩
本殿から車で10分ほど移動した所に奥宮があります。
八雲山登山口から、400mのほど山登りをすると、夫婦岩にたどり着きます。


途中200mのところに禊場があり、お清めの湧水「神泉坂根水」が流れています。このお水、不老長寿とのこと。


さらに険しくなる山道を登っていくと、八雲山中腹にある夫婦岩にたどり着きます。
大きさの異なる三つの岩が祀られています。大きな岩から素戔嗚尊、稲田姫、御子神とのことで、三神が祀られています。

静かな山の中腹にひっそりを祀られた夫婦岩。
清々しい空気とともに、神々しい空気も流れていました。
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